③相続人以外の方に遺産をすべて渡したい場合
作成する際は、
「あなたの財産を誰に渡したいのか」を書きます。
1
遺言者は、遺言者が有するすべての財産を、宮城県仙台市△△区××町○○番○○号に在住の□□陽子(昭和○○年○○月○○日生)に遺贈する。
付言事項の書き方の例です。
2
□□陽子さんには、いろいろと面倒を見てもらい、本当に感謝しています。恩返しをしたいと考え、私の財産を贈ることにしました。
子どもたちには、不動産や金融資産を生前に贈与しているので、どうか陽子さんへの配慮を頼みます。
【解説】
遺言書により自己の財産を遺贈することは、法定相続人だけでなく、第三者(法人や知人など)に対してでも行うことができます。
文例のようにすべての財産を法定相続人以外の第三者に遺贈することもできますが、この場合も相続人の遺留分を侵害します。